社会資本が経済成長と土地利用に及ぼす影響 ―二地域動学モデルへの拡張―

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タイトル別名
  • Economic Impacts of Public Capital on Economic Growth and Land Use: an extension to a two-region dynamic model

抄録

土地が遊休地を含む複数の用途に供され、所得税を財源として整備される社会資本がその技術的外部効果を通じて持続的経済成長の原動力となる奈良[2019]の枠組みを二地域動学モデルに拡張し、家計や社会資本の地域間分布のあり方を分析した結果、2つの地域に均等に分布する対称定常均衡解に加え、2つの地域に不均等に分布する非対称定常均衡が、分住均衡として存在し得ることがわかった。 このうち対称定常均衡解に着目し、社会資本整備の財源である所得税率の変更が経済成長率や土地の用途選択に及ぼす影響に関する比較静学分析を行った結果、ある特定の税率のもと経済成長率が最大化される一方、土地有効利用度は、かかる税率のもと最小化されるとする結論が導かれた。

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