討論で小説の学びを広げ深める国語科学習―ルーブリック開発による小説の読解・批評の試み―

書誌事項

タイトル別名
  • トウロン デ ショウセツ ノ マナビ オ ヒロゲ フカメル コクゴカ ガクシュウ : ルーブリック カイハツ ニ ヨル ショウセツ ノ ドッカイ ・ ヒヒョウ ノ ココロミ
  • Japanese language learning that expands and deepens learning about novels through discussion―An attempt at reading and critiquing novels by developing rubrics―

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抄録

「OECD生徒の学習到達度調査2018年調査(PISA2018)のポイント」(文科省2019年)「令和5年度全国学力・学習状況調査の結果」(同2023年)等で、「複数の情報の的確な読解」「考えや意見・解釈の記述」「情報の『質』と関連付けて考察・評価する力」、これ等を含め「話す聞く(話し合い、討論・議論や提案)」活動で広げ深める力の育成、評価開発が重視されている。本稿との関連では、全ての資質・能力育成の基盤となる国語科の実践課題として、情報の読解・解釈や考察・評価、批評と結び付けた形でデイスカッションやプレゼンテーションで思考・判断力・表現力等を深める指導、説得力や個性、自分らしさを発揮する方法や評価基準等を身に付けさせる指導・支援の在り方、特に児童生徒達の自律した学びのための「ルーブリック」(評価基準)の開発の必要性を指摘することができる。本稿は中学1年小説教材「星の花が降るころに」を例に、国語科としての教材の魅力と本質、「言葉による見方・考え方」を生かす「討論」学習の構想実践、生徒達が「どのような国語科の学力」を身につけ「何ができるようになればよいか」という資質・能力育成、指導と評価の一体化(学習の可視化)の実践課題に着目し、話す・聞く(討論)の「ルーブリック」開発とその活用に焦点化し提案するものである。

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