楽器コーナーや子ども主体の合奏活動を阻害する要因 −保育者に対するインタビュー調査から−
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抄録
自由で探索的な子どもと楽器とのかかわりや、子ども主体の合奏づくりは、子どもが音楽に自然に親しみ楽しむうえで有効な手立てとなりうる。しかし、保育現場ではこれらの取り組みが十分に実践されているとは言い難い。そこで本研究では、これらの取り組みを阻害する要因の解明への端緒を開くことを目的とした。現職の保育者2名を対象とし、モデルとなり得る楽器コーナーや子ども主体の合奏づくりの事例を提示したうえで、それらを阻害すると考えられる要因について半構造化インタビューを実施した。SCATを用いてデータの分析を行った結果、「楽器コーナーの設置を阻害する要因」として3点、「探索的な楽器活動を阻害する要因」として2点、「子ども主体の合奏活動を阻害する要因」として4点、計9点の阻害要因が抽出された。子ども主体の合奏づくり等の取り組みを促進するためには、管理職を対象とした研修や、養成校での授業内容の工夫等が求められる。
収録刊行物
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- 新見公立大学紀要
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新見公立大学紀要 第44巻 (1), 51-59, 2024-03-25
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050581456522185600
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- NII書誌ID
- AA11439373
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB