メディア・リテラシー教育による批判的思考力の獲得をどのように評価するのか:小学校5年生へのフェイクニュースに関する授業の考察を通じて

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  • A Study That How We Can Assess Critical Thinking Skills Through Media Literacy Education: Based on The Practice About Fake News in Elementary School Grade 5 Students.

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抄録

本稿ではメディア・リテラシーの能力獲得評価にアプローチするため,「推論」をテーマとして小学5 年生を対象とした授業実践を行った。2つの小学校の5年生を対象に,フェイクニュースについて考える授業実践を行い,フェイクニュースの性質やそれが生まれてしまう背景などについてグループおよび個人で考えさせた。授業の最後に振り返りの記入を行うことで,子どもの授業中の思考過程を評価しようとした。結果として,そもそも授業中の思考過程を表出できた子どもが全体の2割程度に留まり,半数以上の6割程度の子どもは感想や結論としてわかったことを記述してしまった。これは振り返りの指示に問題があったことが1つの要因として挙げられるが,学校文化とも呼べるようなパターン化した振り返りのさせ方が常態化している可能性もある。

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