若手養護教諭の多職種連携における 課題に関する研究(1) ―若手養護教諭へのフォーカスグループインタビュー調査より―

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  • A Study on challenges in Multidisciplinary Collaboration of Young School Nurses ( I ) – Based on Focus Group Interviews with Young School Nurses –

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抄録

本研究の目的は,若手養護教諭が捉える多職種連携における課題を明らかにし,多職種連携に必要な力を考察することで,養成段階での教育内容を検討するための資料を得ることである。方法は,2023 年1月に勤務経験5年以内の養護教諭8名を対象に,学校現場での多職種連携の現状,多職種連携の問題点や困難,学校組織における養護教諭の存在・役割などに関する項目についてフォーカスグループインタビューを実施した。質的研究手法により分析を行い,22 のサブカテゴリー,「情報共有のために主体的に働きかける力の不足」「介入範囲を自律的に判断する力の不足」「多機関との複雑な連携の経験不足」など10 のカテゴリーにまとめられた。これらの課題から,多職種連携に必要な力として,情報共有を促進するために個人や組織に働きかける力や養護教諭の専門職としての自律性を発揮する力,連携体制の整備と専門職をコーディネートする力が示唆された。

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