家族農業経営における経営継承直後の販路拡大と展開方向 : 北海道タマネギ作経営を事例として

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タイトル別名
  • Expand Sales Channels and Development Directions in Family Farm Management Immediately After Succession : A Case Study of Onion Farming in Hokkaido

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抄録

本稿では,経営継承直後の家族農業経営における経営目的と販売対応について焦点を当てる.具体的には,北海道栗山町の継承3年目の家族経営を対象に分析し,経営目的に基づく販売対応の実態と課題を明らかにした.また,将来の経営資源の制約を考慮し,今後の展開方向についても検討した.事例経営は「収益確保」や「成長・顧客創造」の目的に基づく販売対応として,複数の販路を組み合わせて調整行動をとることでこれらの目的を実現していた.販路の展開過程では,経営目的とそれに対応する販路獲得は段階的に進展せず,家族経営のライフステージに応じた柔軟な対応が見受けられた.課題として,販路の拡大に伴う経営管理の複雑化が確認され,将来的な親世代のリタイアに備えた対処が求められる.今後の経営展開では,内部経営構造の合理化や生産者をグループ化することで管理負担を軽減する方向が考えられる.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050581622270178688
  • NII書誌ID
    AN0020151X
  • HANDLE
    2115/92295
  • ISSN
    03855961
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB

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