シマアザミの潜在害虫ゴボウゾウムシ (コウチュウ目ゾウムシ科カツオゾウムシ亜科) の八重山諸島からの初記録

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書誌事項

タイトル別名
  • Occurrence of Larinus (Phyllonomeus) latissimus Roelofs, 1873 (Coleoptera: Curculionidae: Lixinae), a potential pest for Cirsium brevicaule from the Yaeyama Islands, the Ryukyu Islands, southwestern Japan

抄録

ゴボウゾウムシLarinus (Phyllonomeus) latissimus Roelofs, 1873は, 日本ならびに朝鮮半島, 中国, 台湾, 極東ロシアに分布し, ゴボウやアザミ類 (キク科) を利用することが知られる. これまで琉球列島では沖永良部島から宮古諸島まで分布することが知られていたが, 八重山諸島 (石垣島, 波照間島, 与那国島) から本種の生息を確認したので報告する. また, 本種の成虫が確認されたシマアザミ (広義) を新寄主植物として記録した. シマアザミは脂肪蓄積を抑制する効能があることから, 近年, 琉球列島の奄美群島ではその栽培が広まりつつあり, 栽培地では本種が害虫化しかねないため, 今後の発生動向に注視する必要がある.

収録刊行物

  • Fauna Ryukyuana

    Fauna Ryukyuana 69 7-10, 2024-05-04

    琉球大学資料館 (風樹館)

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