過激主義の予防におけるムルシダの役割 ―モロッコ王国の事例―

書誌事項

タイトル別名
  • The Role of Murshida for Preventing Islamic Extremism : The Case of Kingdom of Morocco
  • カゲキ シュギ ノ ヨボウ ニ オケル ムルシダ ノ ヤクワリ : モロッコ オウコク ノ ジレイ

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説明

本論文では、これまでの暴力的過激主義の蔓延と予防の議論で見落とされがちであった「女性」の存在を取り上げ、ISへ参加した女性たちの動機を含む参加に至る状況の分析を試みた。そのうえで2003年にカサブランカで発生したテロ事件後に、モロッコ政府が女性の地位向上と過激思想蔓延への対抗策として養成を開始した女性の宗教指導者ムルシダの役割について検討、考察を試みた。結論として、幅広い層の女性たちに対して宗教的見地に立った相談相手となったことに加えて、社会経済的支援プロジェクトに携わることで、ムルシダが「寛容で穏健なイスラーム」推進の担い手となっている点を指摘した。

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