アカウニ養殖における地先海藻給餌による生殖巣の品質変化

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  • アカウニ ヨウショク ニ オケル チサキ カイソウキュウジ ニ ヨル セイショク ソウ ノ ヒンシツ ヘンカ

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アカウニ生殖巣の市場単価は,主に生殖巣の大きさ,色彩,呈味の3項目で決定される。本研究では,アカウニ生殖巣の品質に対する給餌海藻の影響を把握するために,玄海地区地先で採取された5種混合のホンダワラ科海藻区(アカモク,フタエモク,マメタワラ,エンドウモク,オオバモク),ヒジキ区,アラメ区,および乾燥マコンブ区の4試験区で給餌試験を行った。その結果,アラメ区の生殖巣指数は15.6%で,他の試験区よりも有意に高かった。生殖巣の色彩値は,乾燥マコンブ区を除く3試験区でb値31.5~33.5,L値48.4~50.1で,アカウニ特有の鮮やかな薄黄色を呈した。アラメ区と5種混合ホンダワラ区の遊離アミノ酸の甘味値は937~1,019mg/100 g,旨味値は160~188mg/100 gで他2区よりも高く,両区は官能評価でも高い評価であった。よってアラメは,3つの評価項目すべてにおいて優れる結果となり,アカウニ養殖にとって重要な餌料であることが示された。

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