ミカンコミバエ及びウリミバエの性成熟と雄誘引剤への反応について

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  • ミカンコミバエ オヨビ ウリミバエ ノ セイ セイジュク ト オス ユウインザイ エ ノ ハンノウ ニ ツイテ

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ミカンコミバエBactrocera dorsalis (Hendel)とウリミバエBactrocera cucurbitae (Coquillett)は雄除去法(MAT)又は不妊虫放飼法(SIT)で日本から根絶されたが、その後も再侵入のリスクが存在する。そこで両種の性成熟と雄誘引剤への反応を実験室条件下で調査した。ミカンコミバエの雄はejaculatory apodemeが175,000μm2に達すると性成熟して交尾が可能になり、ウリミバエの雄はejaculatory apodemeが220,000μm2に達すると性成熟して交尾が可能になる。ミカンコミバエの全ての雄は性成熟する前にMEに反応する。ウリミバエの雄は性成熟してもCLに反応しないものがいる。これらの結果はMEと殺虫剤を染み込ませた誘殺板が効果的に配置されていればミカンコミバエに対する雄除去法(MAT)が有効であることを示している、ウリミバエについては雄除去法(MAT)での根絶は不可能で突発発生時における不妊虫放飼法(SIT)の適用前に雌の除去が重要であることを示している。

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