水稲新品種「えみまる」の育成

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  • スイトウ シン ヒンシュ 「 エミマル 」 ノ イクセイ

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水稲品種「えみまる」は北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場で育成された,低温苗立性に優れ,直播栽培に向く早生の粳品種である。2008年に「緑系07216」を母,「上系06181」を父として人工交配を行い育成され,2018年2月に北海道の優良品種に認定された。出穂期は「ほしまる」並の“かなり早”であり,成熟期も「ほしまる」並の“早”である。穂ばらみ期耐冷性は「ほしまる」と同じ“やや強”で,いもち病圃場抵抗性は葉いもち,穂いもちともに「ほしまる」より強い“やや強”である。玄米収量は「ほしまる」よりやや優る。玄米品質は「ほしまる」よりやや優る。低温苗立性は「ほしまる」に優る“中~やや強”である。本品種は「ほしまる」並の早生で,低温苗立性,いもち病圃場抵抗性,玄米品質,収量性が優れることから,主に直播栽培による水稲省力栽培の推進に貢献できる。

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