近世京都における寺院町の運営と捨子

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説明

小稿では、近世京都における寺院「町」について、次のような点を考察してみたい。寺院「町」の展開過程において、まず構成員や運営方法など「町」としての基礎的構造を検討する。すでに、江戸の寺院「町」において、中小寺院の宗派を越えた地縁的結合の存在が指摘されており、京都においても宗派を越えた中小寺院の地域的な結合を検討することは、近世京都の都市構造を見ていくうえで欠かすことのできない論点となろう。\n そして、つぎに寺院「町」において、町内で「町」として対応しなければならない問題が発生したとき、どのような対応を行なったのか、またそのなかで、寺院「町」を構成するそれぞれの寺院は如何なる役割を果たしていたのかを検討する。

収録刊行物

  • 奈良史学

    奈良史学 (30), 84-106, 2013-01-01

    奈良大学史学会

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