西北研究所の思い出: 藤枝 晃博士談話記録

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敦煙学の世界的権威で、京都大学名誉教授の藤枝晃博士(現文化財保護審議会専門委員)は、次に掲げる略歴にもあるように、昭和一九・二十年、当時の蒙古連合自治政府の首都、張家口に設立された日本政府系学術機関、西北研究所のメンバーであった。戦前の大陸における日本人の学術活動に関心を有する編者等は、以前から博士に、この研究所についてお話をうかがうことを、お願いしていたが、今回、それが実現した。戦前の大陸における日本人の学術活動については、満鉄調査部など、一部の組織についてはともかく、他の多くについては、ほとんど明らかになっておらず、しかも、博士のお話は、日本の偲偏政権である蒙古連合自治政府の実態についても、興味深いものを含んでいる。以下その談話を再録することによって、研究の資料として提供したい。

Journal

  • 奈良史学

    奈良史学 (4), 56-93, 1986-12-01

    奈良大学史学会

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