パルミラ地下墓の研究(1)

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  • パルミラ チカ ボ ノ ケンキュウ 1

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パルミラは、中東・シリア砂漠の中央に位置し、首都ダマスカスから230km、ユーフラテス河からも200km以上離れているオアシス都市である。古くから隊商都市として栄え、とくに紀元前一世紀から紀元後三世紀にかけてはシルクロード交易による莫大な富を得て、繁栄を極めたと言われている。遺跡は市街地とそれと取り巻くように分布する墓域からなる。市街地は、周囲約6kmの内側の城壁と、僅かな痕跡から全長22kmにおよぶと推定されている外側の周壁に守られている。市街地の、北、西、西南、東南には墓地が広がっていて、ビルディング形の塔墓と、神殿形の家形墓、地下宮殿風の地下墓などの墓が存在する。

Journal

  • 文化財学報

    文化財学報 (17), 19-35, 1999-04-01

    奈良大学文学部文化財学科

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