東大寺法華堂の伝日光・月光菩薩像

説明

東大寺法華堂に安置される伝日光・月光菩薩像は、天平時代の彫刻のなかでも屈指の優品であるにもかかわらず、それが何の像か不明であり、寺家ではこれを仮に日光菩薩・月光菩薩と称して現在に至っている状態である。\n名無しの像とは、美術的な価値から言っても恥ずかしいことであり、微力ながら私も何とかしなければならないと、長年の間関心を持ち続けて来た。そうこうするうちに、中国の資料のなかよりたまたまこの問題にヒントをあたえるものを見出し、それによる私見の一端を簡略な執筆文のなかに触れたこともあった。\nしかし、これについてのまとまった研究は、まだまともにとりあげたことがないので、ここに若干の紙面を借りて短文を発表し、改めて識者の批判を仰ぎたいと思う。

収録刊行物

  • 文化財学報

    文化財学報 (3), 7-14, 1984-03-01

    奈良大学文学部文化財学科

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050582008179441664
  • NII論文ID
    120002696857
  • ISSN
    09191518
  • Web Site
    https://nara-u.repo.nii.ac.jp/records/2000667
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ