緑の流域治水に資する治山対策について

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  • ミドリ ノ リュウイキ チスイ ニ シスル チサン タイサク ニ ツイテ

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近年,豪雨による災害が激甚化,頻発化している状況を踏まえ,集水域から氾濫域にわたる流域のあらゆる関係者が協働して治水対策を行う「流域治水」を推進するための取組みが全国各地で進められており,熊本県においても,令和2年7月豪雨災害からの復旧・復興への対策として,自然環境との共生を図りながら,流域全体の総合力で安全・安心を実現する「緑の流域治水」1)の考え方のもと,様々な取組みを進めているところである。この取組みに資するため,県の南部に位置する球磨地域で発生した農業用水路及び農業用ダムに大量の土砂が流れ込むことによる浸水被害への対応として,今後の被害防止を検討するための検討委員会を設置し,森林域からの土砂移動形態を調査するとともに,関係部局連携による土砂流出抑止対策の取組みを行った。

Journal

  • 水利科学

    水利科学 67 (2), 83-98, 2023-06

    東京 : 日本治山治水協会

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