オンラインジャッジシステムにおけるエラーの組み合わせと解決時間の実態調査

書誌事項

タイトル別名
  • An Empirical Study of Error Combinations and Solution Times in an Online Judge System

説明

オンラインジャッジシステム (OJS) とは,ユーザが提出したプログラムを自動でコンパイル,テスト・検証,実行し,評価結果をユーザへフィードバックするシステムを指す.既存の OJS にはプログラミングに関する大量かつ多様な問題が収録されており,ユーザはこれらの問題を解き進めることでプログラミングやアルゴリズムに関する自学自習が可能となる.OJS で生じるエラーの多くは論理エラーであることが知られている一方,ユーザごとに生じるエラーの実態調査や支援はほとんど行われていない.そこで本研究では,頻繁に生じる論理エラーの組み合わせや,単一あるいは複数のエラーが生じた際の解決にかかる時間について,CodeNet に含まれる AtCoder の提出履歴,1,519 問に対する約 1,200 万件のデータを対象に調査を行った.本調査の結果,実行時間制限を超過した際のエラー (TLE: Time Limit Exceeded) の解決割合が最も低く,また,他のエラーから TLE に遷移した場合,TLE に遷移しない場合に比べてエラー解決時間が増加する組み合わせが存在することが分かった.

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ