モバイルネットワークにおける分散C-planeのためHandoverに基づくUE収容法の検討
説明
モバイルネットワークにおいて,制御プレーン (C-plane) でのシグナリングストームの発生が問題となっている.著者の先行研究では,この課題に対処するために各サイトに C-plane ネットワーク機能 (NF) を地理的分散配置する HDCCP を提案した.しかし,一部のユーザ機器 (UE) において,移動管理プロシー ジャである Handover 時に,シグナリングメッセージの総数,およびサイト間で交換されるシグナリングメッセージ数が,過剰に増加する問題が発生していた.そこで本研究では,サイト間シグナリングメッセー ジを最小限に抑えつつ,効率的なHandover を実現可能な UE の収容方法を議論する.具体的には,ファー エッジサイト・ニアエッジサイト・セントラルサイトから成るモバイルネットワークにおいて,単一の ファーエッジサイト管理下のみを移動する UE はファーエッジサイトに,単一のニアエッジサイト管理下のみを移動する UE はニアエッジサイトに,それ以外の移動特徴を持つ UE はセントラルサイトに収容する方法を提案する.提案手法は,大規模モバイルネットワークを模擬した環境において,既存の配置シナリオに比べて最良ケースでシグナリングメッセージの総数を 11.2 %削減できることを確認し,そのフィージ ビリティを示す.さらに副次的な効果として,稼働させる総 NF インスタンス数を 14.8% 削減できることを 確認し,グリーンな運用に貢献することも示す.
収録刊行物
-
- 第32回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
-
第32回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集 39-46, 2024-10-23
情報処理学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050583469501694720
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- conference paper
-
- データソース種別
-
- IRDB