高齢者看護学実習における学生のセルフケア・エージェンシーのアセスメント

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タイトル別名
  • コウレイシャ カンゴガク ジッシュウ ニ オケル ガクセイ ノ セルフケア ・ エージェンシー ノ アセスメント
  • 学生のセルフケア・エージェンシーのアセスメント
  • Students’ assessments of their patients’ self-care agency during gerontological nursing practicum

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説明

本研究では,高齢者看護学実習における学生のセルフケア・エージェンシーのアセスメントの実態を明らかにすることを目的に,A看護系大学3年生の実習記録用紙を分析した.その結果,80%の学生は妥当なアセスメントであった.特に,[孤独と社会的相互作用],[基本的条件付け要件],[問題の明確化]のアセスメントの評価が高く,逆に[正常性],[特定のセルフケア要件]は低かった.また,[セルフケア・エージェンシー]の分析の結果,評価的操作から【今の自分の状態の認識】【先の状態に対する理解】【特定のセルフケア要件実施において必要な知識】【特定のセルフケア要件に対する必要性の認識】【理解力や認識力】が抽出された.移行的操作から【今の自分の状況に対する判断予測】【特定のセルフケア要件実施への関心・意欲】【自己判断力に影響する要因】が抽出された. 本研究を通して,学生の[セルフケア・エージェンシー]のアセスメントの実態として,患者の内面的な状況に関するアセスメント不足が示された.これより,学生の課題として,関係性の形成や意図的な情報収集・アセスメントが考えられた.今回の課題としてあげられた意図的行為は,セルフケアや看護ケアを深める可能性がある.そのためにも,自分の得た情報やアセスメントがどのような意味を持つのか十分な推論を通して対象者理解につなげていけるような指導を検討する必要がある.

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