看護系大学への編入学に至る進路決定過程に関する研究

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タイトル別名
  • カンゴケイ ダイガク エ ノ ヘンニュウガク ニ イタル シンロ ケッテイ カテイ ニ カンスル ケンキュウ
  • A study on the process of deciding the course until transfer to nursing colleges

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説明

学生が看護系大学へ編入するまでの過程と,その過程に影響を与えている要因を明らかにすることを目的に本研究を行った. そのために,K看護系大学に編入学している女子学生12人に承諾を得て面接調査を行った.その結果,学生が編入学に至るまでには「動機となった体験・出来事」「編入学の意志決定」「編入学の実現」という過程を経ていることがわかった. 編入学の動機となった体験・出来事は,「学歴に対する社会的評価」「進学に関する挫折体験」「知識・技術の不足感」「看護に対する挫折体験」の4つに分類できた.編入学の意志決定に至った理由には,「大学への憧れ・期待」「自己向上」「勧め」「就職先の拡大」「逃避先として」があることがわかった.「編入学の意志決定」から「編入学の実現」までの過程に影響している要因は,編入学をより可能にさせたプラス因子と編入学を困難にさせたマイナス因子にわかれた. しかし,編入学している学生は,編入学を妨げるようなマイナス因子を抱えながらも,強い動機付けと意志に支えられて困難を克服し,編入学を実現していた.

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