「ドイツ橋」および「ドイツ兵の慰霊碑」に使用された撫養石石材の産地と経年風化

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タイトル別名
  • 「 ドイツバシ 」 オヨビ 「 ドイツヘイ ノ イレイヒ 」 ニ シヨウ サレタ ブヨウセキ セキザイ ノ サンチ ト ケイネン フウカ
  • Weathering and locality of sandstone brand "muya-ishi" used in German Bridge and memorial stone monument of German prisoners

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説明

鳴門市域に分布する砂岩石材「撫養石」を用いて造られている「ドイツ橋」と「ドイツ兵の慰霊碑」の風化程度を評価するとともに,大正~昭和初期に採掘が行われていた石切場を推定した。聞き取りの結果,石切場は鳴門市中山の丘陵斜面で行われていたことが判明した。「ドイツ橋」と「ドイツ兵の慰霊碑」について, 目視による点検ならびに非破壊計測である色彩測定を実施した。その結果,林内にある「ドイツ橋」の風化程度は軽微であるが,強い直達日射を受ける「ドイツ兵の慰霊碑」の南西端の石柱で,顕著な亀裂が形成されていることを確認した。劣化の進行に対する対策としては,石材への直達日射の軽減や,石材表面への散水・洗浄を低減することで乾湿繰り返しを低下させることなどが考え得る。

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