徳島大学共通教育における高大接続のための改革 : 理数科目の補習的授業の実施と課題

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タイトル別名
  • トクシマ ダイガク キョウツウ キョウイク ニオケル コウダイ セツゾク ノ タメ ノ カイカク : リスウ カモク ノ ホシュウテキ ジュギョウ ノ ジッシ ト カダイ
  • Innovation of General Education for the Establishment of a Novel Gap-Sealing Course between High School and University : The present Situation and Future Issues of the supplementary lessons in Sciences and Mathematics

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説明

平成15年度より、徳島大学共通教育において、高等学校の範囲で補習的授業を実施している。今回の補習的授業は、高等学校の数学、理科の科目の理解が不十分な学生に対して、基礎的理解を深めること目的とした。また、点数をとるための勉強ではなく、そこに含まれる勉学の楽しさを体得するとともに、大学での教養科目や専門分野との関連において体系的な理解につなげることを目指してきた。受講生に対するアンケート調査の結果では、「補習的授業の充実を望む」や、「高等学校で履修できる科目を増やすべき」とする声が多かった。来たるべき、大学全入時代に対応するために、共通教育のカリキュラム体系の見直しなどの改革が必須になっている。補習的授業に関しても、今後は数学、物理、生物以外の多様な科目で実施する必要がある。全国的に見て、高等学校の範囲の補習的授業を予備校などの外部に委託する大学も多いが、徳島大学では、大学教員による実施を柱としている。これは、高等学校の内容は、大学教育の中でも重要な基礎知識の礎であるため、補習的授業を共通教育の体系の中に取り入れた系統的な教育プログラムを構築する上で、大学教員の担当が望ましいと考えられるためである。さらに学生の多様な学習レベルや目的に対して高大接続カリキュラムを組み入れることにより、大学全入時代に適合した共通教育のカリキュラムの全体像を構築する必要がある。

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