Possibilities and Challenges for Revitalization of Mid-Mountainous Areas using Unmanned Urban Sales: through Demonstration Experiments in the Nagusa Area of Ashikaga City

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  • まちなか無人販売を活用した中山間地域活性化の可能性と課題――足利市名草地域の実証実験を通して――

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中山間地域では産業の担い手不足が顕著であり、これまでの生活環境の維持が困難な状況にある。2020年度より足利市と宇都宮大学とが連携し、中山間地域の足利市名草地域を対象に持続可能な新たな地域経営ビジョンを探求している。本研究では、名草地域農産品のPRおよび販売の実証実験を実施し、収益性の検証および生産者や自治体へのヒアリングをもとに有用性と課題を明らかにした。2023年11~12月の期間、足利市集落支援員が生産者から農産品を仕入れ、足利市のまちなかに設置した無人販売器具に商品を陳列した。販売実績は、全体の仕入額50,900円に対し、売り上げは44,550円であり6,350円の損失が生じた。経費回収率は87.5%であり、運送コストや管理・販売に係る人員コストを補填することは困難であることがわかった。一方、生産者へのヒアリングから、生産者のPRと売上、そして生きがいづくりに寄与する可能性を把握した。また、本研究の取組を継続することによって、名草地域外の方が名草地域の農産品のみならず、名草地域に目を向けるきっかけを創出する可能性についても期待できた。

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