A study on the Trends and Barriers of Cross-border E-Commerce between Japan, the United States and China

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  • 日米中間の越境ECの動向とその障壁に関する一考察

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世界貿易がリーマンショックやCOVID-19パンデミックの悪影響を受け停滞する一方,一貫して伸び続けている貿易がある。それは,国境を越えた電子商取引である,「越境EC(Electronic Commerce)」である。越境ECとは,コンピュータネットワークを介した国境を超えた注文による財またはサービスの販売または購入をさし,その発生 = 貿易の発生を意味する。本分析は,経済産業省商務情報政策局情報経済課の「電子商取引に関する市場調査報告書」の推計データを利用して,日本・米国・中国の越境ECの実態の説明とその要因分析を行う。後者の実証分析に関しては,越境ECが貿易当事国の非関税障壁(措置)に影響を受けるという仮説を立て,グラビティモデルを用いて検証する。非関税障壁に関しては,デジタル貿易に関連する障壁の程度を示す「デジタルサービス貿易制限指標(STRI)」と「デジタルSTRI異質性指標」を利用して,その影響を推計する。分析の結果,日本は越境 EC の分野で大幅な輸出超過であり,比較優位であることが明らかになった。そして輸出国のデジタル貿易に関する非関税障壁の緩和あるいは撤廃が越境EC輸出を促進することも示された。とくに,決済システムや電子取引に関する自国ルールの見直しが重要であるとの結論が得られた。

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