主権者意識を涵養する学習指導の在り方 : 政治とのつながり,政治に参加する必要性を実感する社会科学習

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タイトル別名
  • シュケンシャ イシキ オ カンヨウスル ガクシュウ シドウ ノ アリカタ : セイジ ト ノ ツナガリ,セイジ ニ サンカ スル ヒツヨウセイ オ ジッカン スル シャカイカ ガクシュウ
  • The State of Learning Guidance to Cultivate the Sovereign Consciousness: The Learning of Social Studies that Makes Learners Realize the Connection with Politics and the Need to Participate in Politics.

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説明

2017(平成29)年の学習指導要領改訂では,小・中学校からの体系的な主権者教育の充実を目指しており,総則編にはカリキュラム・マネジメントのための資料も掲載されている。しかし,その資料を見る限り,「学びに向かう力・人間性等」に関わる主権者意識や態度の育成については,「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」の育成過程における涵養を待たなければならないといわざるを得ない。日本人は政治的知識は豊かであるが,「政治的有効性感覚」が低いことが原因で,政治行動には消極的であるといわれるのに,これでは「政治的有効性感覚」も含めた主権者意識を積極的に育成するのは困難であろう。そこで本研究は,「政治的有効性感覚」を手がかりとしながら,主権者意識を涵養する学習指導の在り方を明らかにする。その具体的方法として,「政治的有効性感覚」を手がかりに,実感を伴うことをポイントとして挙げ,社会科学習指導の在り方とカリキュラム・マネジメントの観点から仮説を立てている。実践校との関係から,本研究は,政治とのつながり,政治に参加する必要性を実感する社会科学習指導に関する仮説の検証にとどまっているが,実践前後のアンケート調査結果には,その指導の有効性が顕著に表れている。

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