矯正治療中に生じた下顎中切歯の歯肉退縮に対して結合組織移植術を行った歯性上顎前突症例 : 長期保定症例

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タイトル別名
  • A case of dental maxillary protrusion with gingival recession of mandibular central incisor induced during orthodontic treatment and treated with subepithelial connective tissue graft : Long term follow-up
  • 矯正治療中に歯肉退縮した下顎中切歯に対して結合組織移植を行った長期保定症例

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説明

歯肉退縮は,矯正治療中や治療後にしばしば生じるリスクのひとつであり,歯根面の露出により審美障害ならびに知覚過敏や根面う蝕などの問題を誘発する. 歯肉退縮の予防を目的とした,矯正治療前の歯周外科処置も報告されているが,現時点では一般的ではなく,実際に歯肉退縮が発生した後,結合組織移植術(CTG)などの歯周形成外科手術によって対応しているのが現状である. 今回我々は,歯性上顎前突患者の矯正治療中に下顎左側中切歯に生じた歯肉退縮に対して,1年10か月間の矯正治療終了後にCTGを施行し,術後6年経過した現在も歯肉退縮の再発を認めず,良好な状態が維持された症例を経験したため報告する.

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