未就学児の性教育の現状に関する文献検討
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- 前森, 桃子
- 八戸学院大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Literature Review on Sex Educarion for Preschool Children
説明
本研究は、未就学児の性教育の現状を明らかにし、今後の課題を考察することを目的に、未就学児の性教育について研究している過去20年間の国内の文献から原著論文6件を対象に文献検討を行った。研究内容の類似性により分析した結果、9個のサブカテゴリーから3個のカテゴリーが導き出された。【 】はカテゴリー、〈 〉はサブカテゴリ―として示す。結果は、【性教育の現状】〈教育者〉〈受講者〉〈内容〉〈方法〉〈実施状況〉、【性教育の効果】〈心理面の変化〉〈行動面の変化〉、【性教育への影響因子】〈ポジティブな影響因子〉〈ネガティブな影響因子〉であった。未就学児の性教育の必要性は認識されているものの、幼稚園(保育所)における集団教育の実施率は低く、教育内容にも偏りがあることが明らかになった。また、教育者の準備不足や保護者の理解は、性教育の実施に大きく影響していた。未就学児の性教育における教育の質を確保するためには、包括的性教育の啓蒙と体系的な教育システムを構築していくことの重要性が示唆された。
収録刊行物
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- 八戸学院大学紀要
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八戸学院大学紀要 (70), 119-126, 2025-03-03
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050584940309083136
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB