子育て中の母親を対象とした心理支援ワークショップの実践―瓶コラージュの試み―

書誌事項

タイトル別名
  • A Practical Study of a Preventive Approach for Mothers: the Bottle Collage Session

説明

本研究では,育児期女性に対する心理支援として,「こうあるべき」という規範から逃れ,自分の中にあるさまざまな気持ちに気づき表現するための「瓶コラージュ」ワークを考案し,その適応性を検討した。参加者7 名の瓶コラージュでは,子どもとの記憶や子どもへの思いだけでなく,否定的な感情や,母親になった自分自身が表現された。さらに,瓶コラージュへの取り組みがポジティブな体験となり,自らに思いやりを持つような自己イメージへ変化することがアンケートでも示された。子どもと離れた空間で瓶の中に素材を詰める作業を通して,さまざまな感情を連想し自らを振り返る瓶コラージュのワークは,育児期女性が母親になった自らを捉え直し,温かく受け止めることを支える一助となるだろう。

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