マカオにおける日本語学習者向けの初級コースデザイン ―文脈化と個人化を取り入れた初級授業の考案―

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国際交流基金の調査によると、マカオにおける民間日本語学校の学習者数は15 年間で約4.5 倍に増加した。日本語学習が普及する中で、学習者の多様性に対応できるコースを作り、学習者のモチベーションを維持することが課題となっている。本論文で事例研究の対象とした「語研教育中心―日本語教室」(以下「語ラボ」とする)のデータを分析した結果、進級するにつれて学習者数が急減することが判明した。その理由は、運用力が十分に育てられず、モチベーションを維持できないことにある。語ラボが直面する3 つの問題(教授法・教科書・シラバス)に基づき、現行コース改善の重点として次の3 点(「教科書を教える」から「教科書で教える」へ・現行シラバスの見直し・「文脈化」と「個人化」のアイデアを取り入れる実験授業の考案)が挙げられる。実験授業を通じ、「教科書で教える」ことの有効性が証明され、学習者中心の授業への転換が成功した。

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