入院時のオカレンスのリスクは 医師のチェックリストで減らしうる
書誌事項
- タイトル別名
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- The Risk of Incidents at Hospital Admission Can Be Reduced Using a Checklist
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説明
背景:当院電子カルテの付箋は,医療スタッフから医師への重要でなく緊急でない問い合わせに用いられている.入院時の問い合わせが多いリスク因子について,付箋を用いて後方視的に評価した.方法:2024年4月から7月までに当院呼吸器内科に入院した282例を対象とし,電子カルテを用いて調査した.結果:入院患者282例のうち,ICU/HCU/CCUは3.5%(10/282)で,医師のチェックリストは18.0%(51/282)で用いられていた.付箋による問い合わせは652件で,病棟看護師は342件,入院医事課は253件,病棟薬剤師は52件,栄養課は5件であった.入院1例あたりの付箋による問い合わせは平均2.31件であった.付箋による問い合わせはオカレンスレベル0またはオカレンスに該当しないものであったが,もし問い合わせがなければオカレンスレベルが上がる,またはオカレンスになりうる危険性がみられた.重回帰分析では,ICU/CCU/HCU 入院は問い合わせが多い因子であり,医師のチェックリストは問い合わせが少ない因子であった.考察・結語:医師のチェックリストは入院時の問い合わせが少なく,オカレンスのリスクを減らせる可能性がある.
収録刊行物
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- 松山赤十字病院医学雑誌
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松山赤十字病院医学雑誌 49 (1), 47-52, 2024-12-27
松山赤十字病院
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050585172435725184
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- ISSN
- 03853888
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB