ニホンナシ新品種‘はつまる’、‘凛夏’、‘ほしあかり’、‘なるみ’および‘甘太’の茨城県笠間市における生育特性

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タイトル別名
  • ニホンナシ シン ヒンシュ'ハ ツマル'、'リンカ'、'ホシアカリ'、'ナル ミ'オヨビ'カンタイ'ノ イバラキケン カサマシ ニ オケル セイイク トクセイ

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説明

(国研)農研機構果樹茶業研究部門が育成したニホンナシ‘はつまる’,‘凜夏’,‘ほしあかり’,‘なるみ’および‘甘太’の本県笠間市の栽培における果実特性を検討した。‘はつまる’は対照品種の‘幸水’に比べ早く収穫でき食味も良好であるが,果実が小玉で収量性が低かった。‘凜夏’は,‘幸水’と同時期に収穫され,‘幸水’に比ベ一果重が大きく,糖度が高かったが,栽培性や貯蔵性において,導入には注意すべき点も多いと考えられた。‘ほしあかり’,‘なるみ’はそれぞれ本県の栽培品種にない黒星病抵抗性および自家和合性の特性を有するが,対照品種の‘豊水’に比べて収量性や栽培性において優位性は低いと考えられた。‘甘太’は,樹勢が強く栽培が容易であり,対照品種の‘新高’に比べ優れた特性をもち,本県における普及が期待されると考えられた。また,満開後60日頃に白一重袋を被袋した‘甘太’の果実は,無袋に比べ外観が損なわれたものの,糖度が高かった。

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