相談室の「場を整える」ことの臨床的意義

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  • ソウダンシツ ノ 「 バ オ トトノエル 」 コト ノ リンショウテキ イギ

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本小論は、養成大学院における相談室の掃除を素材に、心理臨床における相談室の「場を整える」ことの臨床的意義を考察した。はじめに、心理療法が行われるための「場」を整えることが、心理療法という営みの本質に関連するものであることを述べた。次に、「場」を整えるにあたり、庭の手入れから着想を得、そこから導かれる相談室の手入れについて、面接担当者による日々の手入れや大学院生による相談室の大掃除の実際を概観し、相談室の「場」を整える行為が、セラピストの内面を整えることにも通じていることに言及した。最後に、外界と内界は切り離せないものであり、その「場」に居る人の思いが、「場」の力を生み出す重要な要素となっていると考えた。

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