Bilateral and Unilateral Measurement of Chest Excursion

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  • 胸郭可動域の対称性・非対称性測定

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説明

対象は平均年齢22.3±2.8歳の健常男20名.測定点は第5・第6肋軟骨の接合部及びその真裏の2点とした.巻尺の場合には測定点の高さで深呼息時と深吸息時の胸囲,人体計測用キャリパーの場合には一側胸郭の測定点にその各腕を当て,深吸息時と深吸息時の目盛を各半側胸郭の可動域とした.巻尺による胸郭可動域とキャリパーによる右胸郭可動域,及び巻尺による胸郭可動域とキャリパーによる左胸郭可動域にはかなりの相関が認められたが,巻尺によるものと左右の半側胸郭可動域の比較では,前者が有意に大きかった.左右の半側胸郭可動域を合算したものは巻尺によるものに比べて有意に大きかった.巻尺が胸郭の前後方向と左右方向の拡張の両者を反映するのに対し,キャリパーによる半側胸郭可動域の測定では前後方向の動きしか反映しない.剣状突起の高さでの周径にキャリパーを用いる場合には測定点を中腋窩線上に求める方がよいかもしれない

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