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- オウミノクニ カシワバラショウ ノ セイリツ カテイ 11セイキ ニ オケル シリョウ ケイセイ ノ トクシツ ニ ツイテ
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Abstract
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本稿は、院政期以降本格化する中世荘園成立の前提として、受領層を中心とする中下級貴族による広範な私領形成を認める必要があるという認識に基づき、摂関期における私領形成の特質を明らかにすることを目的とするものである。主たる素材を近江国柏原庄に求めたのは、立荘に至るまでの過程を知りうる史料の存在による。これにより、柏原庄が承保二年上野介源頼盛から白河中宮賢子への私領寄進にはじまることが明らかとなった。そして源頼盛領が、八世紀末以来の墾田地所有に系譜をもち、十世紀末以降上位者との関係によりながら、十一世紀半ばに私功投入による再開発によって形成されたことを明かにした。当該期における私領領有の特質は、券契という文書所持にあらわされる、在地社会とは遊離した領有秩序を基礎としているという点にある。
Journal
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- 駿台史學
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駿台史學 113 (1)-(15), 2001-08-09
明治大学史学地理学会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050845762305937280
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- NII Article ID
- 120001438988
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- NII Book ID
- AN00125896
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- ISSN
- 05625955
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- HANDLE
- 10291/1538
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- NDL BIB ID
- 5891980
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles