初期ポーランド社会主義運動とロシアの革命運動-かかわり合いと相互の観察-
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説明
ポーランドにおける〝自主独立労働組合<連帯>〟の運動は、現代世界における社会主義の位置と性格またその可能性について、実に多面的で根本的な問題を起こしたが、その一側面に、<連帯>の運動とその指導的グループや個々の活動家が直面した、ポーランドの労働運動と-この場合は-ソヴェト・ロシアとの関係の問題があった。指導者たちだけではなく、運動に参加したどの地域の労働者とその家族にとっても、それは避けられない問題であった。それはまた、少くともポーランド分割時代(1795-1918年)以来のポーランド-ロシア関係史にさかのぼる問題であり、またその関係史全体に新たな再検討を要請するものでもあった。ところで、最近200年におけるポーランド-ロシア・ソ連関係史は、ポーランドの西の隣人たちとの関係にまさるとも劣らないダイナミクスと複雑さを内包しており、われわれのような外からの観察者にとって、その解明はすこぶるつきの難題である。
収録刊行物
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- 明治大学人文科学研究所紀要
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明治大学人文科学研究所紀要 別冊7 1-1-1-58, 1987-03-25
明治大学人文科学研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050845762307066624
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- NII論文ID
- 120001440287
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- NII書誌ID
- AN00238892
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- ISSN
- 05433894
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- HANDLE
- 10291/4190
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles