株式会社資本に関する3局面について

書誌事項

タイトル別名
  • カブシキ ガイシャ シホン ニ カンスル 3キョクメン ニ ツイテ
  • Kabushiki gaisha shihon ni kansuru 3kyokumen ni tsuite
  • The three stage of capital in modern corporation

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本稿は,個別資本として機能する株式会社資本に関して3つの局面,すなわち現実資本,擬制資本および会計的に把握された自己資本に分けて,それぞれの固有の性格を説明し,そのうえで,信用利用と関係づけて,これら諸資本の全体的連関を考察する。次に,このような諸資本の関係構造を前提としてヒルファーディングのいう創業者利得について,従来論議されてきた見解とは異なるアプローチを提起する。マッハ主義の批判的摂取に基づくウィーン学派限界効用論への「思惟の適合化」である。最後に,3つの局面で展開してきた資本運動について図式を用いて表現し,それらの全体的構成を明らかにする。ここでも,創業者利得論を簡単な数式での解明を試みる。

植竹晃久教授退任記念号

収録刊行物

  • 三田商学研究

    三田商学研究 48 (1), 41-54, 2005-04

    慶應義塾大学出版会

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