Phakic IOL挿入眼の裂孔原性網膜剥離の手術経験

書誌事項

タイトル別名
  • A case of rhegmatogenous retinal detachment with Phakic intraocular lens
  • 症例報告 Phakic IOL挿入眼の裂孔原性網膜剥離の手術経験
  • ショウレイ ホウコク Phakic IOL ソウニュウガン ノ レツコウ ゲンセイ モウマク ハクリ ノ シュジュツ ケイケン

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抄録

目的:Phakic IOL挿入眼の裂孔原性網膜剥離の手術を経験したので報告する。症例:29歳男性、他院にて平成17年両眼Phakic IOL挿入。現病歴:平成23年11月、前医より右眼裂孔原性網膜剥離にて獨協医大越谷病院眼科紹介受診。初診時所見:Vd(右眼視力)=(1.2×cyl-1.0DAx10°)、Vs(左眼視力)=(1.2×cyl-1.5DAx170°)、角膜内皮細胞密度は右眼2710、左眼2747 個/mm2であった。両眼に虹彩支持型Phakic IOLが挿入してあった。右眼に網膜剥離を認めた。経過:散瞳径8mmで、Phakic IOLを温存し、右網膜復位術を施行。術後6か月の経過で屈折はVd=(1.2×-1.0D:cyl-0.5DAx20°)、Vs=(1.2×-0.5D:cyl-1.5DAx65°),角膜内皮細胞密度は右眼2688個/mm2と右眼は術前と比べ屈折および角膜内皮細胞密度に差を認めなかった。結果:散瞳は良好でPhakic IOLの存在も手術に支障をきたさなかった。術後の角膜内皮細胞密度および屈折もほぼ不変であった。

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