「失われた20 年」における賃金と物価を巡るいくつかの論点について

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  • 「 ウシナワレタ 20ネン 」 ニ オケル チンギン ト ブッカ オ メグル イクツカ ノ ロンテン ニ ツイテ
  • Some Issues on Wages Prices in Japanʼs “Lost Two Decades”

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日本経済は1990年代初頭以降長い期間にわたって賃金の低迷と物価のデフレに直面してきた。特に1998年以降からは賃金,物価ともマイナスの上昇率という異常な事態が長期化した。本稿はこのような世界でも稀な賃金と物価の動向をめぐる幾つかの論点のうち,次の2つを取り上げて分析することを目的とする。まず1では賃金低迷の背景をマクロの視点とミクロの視点から分析する。2では物価を巡る論点の1つである物価版フィリップス曲線の形状が下に凸になっているのはなぜかについて分析する。3はまとめである。

identifier:1348-6403

identifier:https://repository.tku.ac.jp/dspace/handle/11150/6447

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