神経束叢の複雑さはどのように表わされるか
書誌事項
- タイトル別名
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- Index of the Fascicular Plexus Complexity in Peripheral Nerves
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説明
ヒトの末梢神経は,神経周膜で包まれた軸索の束である神経束から構成されている。神経束は分岐と癒合を繰り返すことによって,その太さと数を様々に変化させ,神経束叢ともいうべき複雑な内部構造を作り出している。神経束叢の複雑さは,動物により,神経により,そして身体における位置によっても変化するが,その生物学的意義は不明のままである。そこで,次のような神経束叢指数(fascicular plexus index,略してFPIとよぶ)を考案し,比較研究に用いることを提案した。FPI=2(D+U)/(N1+N2)ここで,DとUはある一定の長さの神経片内で起こった神経束の分岐と癒合の回数,N1とN2はその両端部における神経束の数と定義した。その結果,神経束叢の複雑さを表すには,これらのパラメーターを用いることが妥当であることが示され,各種の末梢神経の内部構造を定量的に解析できる可能性が示唆された。
収録刊行物
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- 新潟県立看護短期大学紀要
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新潟県立看護短期大学紀要 4 3-8, 1998-12
新潟県立看護短期大学紀要委員会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050845762494843520
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- NII論文ID
- 110007525085
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- NII書誌ID
- AN10556238
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- HANDLE
- 10631/347
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles