医療機関Aで作業療法を実施した発達障害児の医療機関利用時の特徴

書誌事項

タイトル別名
  • イリョウ キカン A デ サギョウ リョウホウ オ ジッシ シタ ハッタツ ショウガイジ ノ イリョウ キカン リヨウジ ノ トクチョウ
  • Characteristics during facility usage by children with developmental disabilities receiving occupational therapy at health care facility A

この論文をさがす

抄録

本研究は,筆者が医療機関A 在職中の10 年間に担当した発達障害児254 名を対象に,医療機関利用時の特徴を明らかにするため,対象児の過去のカルテ記録から34 項目(対象者の基本属性,医療機関A 利用経過,作業療法支援内容等)の情報収集を行い分析した.分析を行った結果,対象児の初診時期は幼児期が最も多かった.保護者の主訴は行動・情緒面の問題が多く,それに対する医師の作業療法処方は「協調運動・巧緻動作の促し」が87.4% と最も多かった.作業療法支援経過は,終了群,途切れ群,再開群,継続群の4 群に類別され,継続群・再開群を合わせた14.2% は現在も作業療法を継続しており,終了群・途切れ群を合わせた85.8% は作業療法が終了していた.各群の特徴は,対象児の家族構成や知的水準と関連する可能性を示唆した.本研究を通して明らかになった分析結果および作業療法支援の現状から,今後は作業療法が終了した発達障害児の現在の生活状況を明らかにし,医療機関A におけるライフステージに応じた支援体制および作業療法士の役割について検討していくことが課題である.

source:http://ci.nii.ac.jp/naid/110010049028

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ