The Nostell Priory Library Table and Lyre-back Armchairs : A Study Series on English Furniture History Part 2

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  • ノステル プライオリ ノ トショシツ テーブル ト タテゴト ノ ヒジカケ イス エイコク カグシ ケンキュウ 2
  • ノステル・プライオリの図書室テーブルと竪琴の肘掛椅子 : 英国家具史研究(2)

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Abstract

2004年8月、英国ナショナル・トラストが保全管理をするウエスト・ヨークシャー、ノステル・プライオリの図書室テーブルと竪琴の肘掛椅子などの細部写真撮影、スケッチ、実測を行った。本稿はその実地調査および文献調査をまとめたものである。この図書室テーブルはウエスト・ヨークシャー、オトレー(Otley)出身のロンドン家具職人トーマス・チッペンデール(Thomas Chippendale, the Elder)工房において1766年末にはすでに完成し、1767年6月30日に発送され、第5代サー・ローランド・ウィン准男爵(Sir RowlandWinn, 5th Bt)のカントリーハウスであるノステル・プライオリの図書室に納品されたものである。また竪琴の肘掛椅子は1768年1月20日に発送され、納品されたものである。この図書室のインテリアはロバートとジェームス・アダム兄弟によって設計されたが、家具はチッペンデール自身がデザインしたと考えられている。本稿では、ノステル・プライオリの図書室テーブルと竪琴の肘掛椅子という一連の家具作品を通して、依頼主、デザイナー・家具職人、現存する往復書簡・納品明細書・請求書・肖像画という家具にまつわる背景、施されている装飾モチーフ、使用されている材料や適用された製作技術、建築自体がロココ様式から新古典様式に移行したことによる室内装飾と家具装飾との調和関係、他のカントリーハウスに現存する関連のある家具との比較などについて考察し、18世紀中葉の英国家具産業界を取り巻く現実的な姿を探った。

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