介護福祉士養成教育におけるグループ研究 : 授業実践と研究課題の傾向

書誌事項

タイトル別名
  • Choice of Topics of Group Studies in Care Worker Education : The Teaching Process and Trend in Choice of Research Topics in Group Studies
  • カイゴ フクシシ ヨウセイ キョウイク ニ オケル グループ ケンキュウ ジュギョウ ジッセン ト ケンキュウ カダイ ノ ケイコウ

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抄録

本研究は、グループ研究の形態で行う「卒業研究」の研究課題決定に関する授業実践の評価を行い、学生の研究課題の傾向から、今後の介護福祉士養成教育における教育的アプローチへの示唆を得ることを目的とした。結果、1)授業実践の評価として、グループ活動を促進するには「グループ学習のねらい」や「授業計画」を提示し、学生の準備を整えることが大切である。2)研究課題の傾向をみた結果、実習で得られた体験から問題意識を深め、自分の課題に向き合う姿勢を評価できた。一方、幅広い視点が持てるには2 年生課程における限界も示唆されたが、学生が現在捉えている関心に引きつけて社会的な視点がもてるような指導を行うことが大切である。3)カリキュラム改正により社会福祉系科目を含め、現在の介護福祉実践を形成してきた科目への比重が低下した。国が指定する教育内容は教育の前提条件であるため、現行カリキュラムの検証を行うとともに、介護福祉士養成教育の前提条件をどう作っていくかの課題があることを指摘した。

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