当院でみられたcollagenous colitis7例の臨床的検討

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抄録

type:Article

2011年6月~2014年5月まで、大腸内視鏡検査により生検を行い、collagenous colitisと診断された7例について、その臨床像、内視鏡所見を検討した。平均年齢は、70.4±4.8歳(66~77)、男性1人、女性6人と高齢女性の疾患で、PPIの使用は4人、NSAIDsの使用は1人にみられた。併存症としての自己免疫性疾患は、慢性関節リウマチ2人、1型糖尿病1人、甲状腺機能低下症1人にみられた。症状としは、慢性水様性下痢が多く、IBSと診断されていたものが2人にみられた。強い腹痛発作や浮腫・腹水をきたした症例もみられた。内視鏡所見は多彩で、従来知られている縦走潰瘍の他に、白苔も特徴的と思われた。通常の原因薬剤の中止や止痢剤で改善しないものもあり、疾患としてのスペクトラムは広いものと考えられた。

identifier:三菱京都病院医学総合雑誌(1342-7520)22巻 Page8-12(2015)

identifier:1342-7520

identifier:http://kintore.hosplib.info/dspace/handle/11665/1450

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