"White stork cradle" as the system which changes the meaning of the relation between a parent and a child

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Other Title
  • 親と子どもの関係の意味を変化させる仕組みとしての「こうのとりのゆりかご」
  • オヤ ト コドモ ノ カンケイ ノ イミ オ ヘンカ サセル シクミ ト シテ ノ 「 コウ ノ トリ ノ ユリカゴ 」

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Abstract

熊本県熊本市に位置する医療法人聖粒会慈恵病院に「新生児相談室」として設置された「こうのとりのゆりかご」の今日的な意義を明らかにした.親であっても子どもの健やかな育ちを願い,喜びとしない場合があるという現実を直視し,「こうのとりのゆりかご」の特性を,親の立場と子どもの立場に二分して捉えるのではなく,親と子どもの関係から捉え,かつ,「子どもの人生・生活」を重視して考察をおこなった.匿名で子どもを預かる「こうのとりのゆりかご」という仕組みは,親から「粗末」にされたかもしれない子どもを,結果として,「粗末」にされた訳ではない子どもに変化させたことがわかった.つまり,「こうのとりのゆりかご」というのは,親と子どもの関係の意味を変化させる仕組みであるという点に「積極的意義」を見出すことができた.

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