社会的成熟性に対する青年期の内容別自我同一性尺度からの予測可能性

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  • シャカイテキ セイジュクセイ ニ タイスル セイネンキ ノ ナイヨウ ベツ ジガ ドウイツセイ シャクド カラ ノ ヨソク カノウセイ

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本研究は、将来の人生の適応感を青年期の自我同一性の獲得からどのように予測可能かを調査しようとしたものである。まず、現代社会に必要とされる社会的成熟性とはどのような要因から成り立っているかを分析し、「生活適合性」、「家庭からの自立」「進路適応性」「世代間分離」の4つの因子を見出した。さらにその4つの因子が加齢とともにどのように成熟していくかを調べたところ「生活適合性」だけが、年齢の増加とともに、進歩していくことが分かった。そこでこの生活適合性が、回顧的に調査された青年期に形成される内容別自我同一性によってどの程度予測可能かを重回帰分析法により調べたところ、青年期の社会的同一性、職業的同一性、集団的同一性などの要素をあわせて55.5%に達することが分かった。このことは、青年期の自我同一性の獲得が将来の生活の適応性を大きく影響するものであることを示唆している。

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