小型血液ガス分析装置の比較使用経験
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説明
小型血液ガス分析装置のABL77(ラジオメーター社)とi-stat 300(扶桑薬品工業)の精度について検討するため、全身麻酔患者8名から採取した動脈血45検体を用い、従来の据え置き型血液ガス分析装置ABL510(ラジオメーター社)と比較した。精度評価として系列ごとの全データから標準誤差を求め、その範囲から逸脱したデータの割合を逸脱率とした。各装置によるpH、PaCO2、PaO2、SaO2、HCO3-、Hb、Na+、K+、Ca2+の測定結果を検体ごとに列記し、逸脱率および平均値を示した。総合的な逸脱率は、ABL510が4%で、ABL77は1%、i-statは0.3%であった。なおNa+、K+、Ca2+は新型2機種でのみ計測可能のため、逸脱率の比較は出来なかった。i-statはHbの検査において2.2%の逸脱がみられたのみで、酸塩基平衡や血液ガス分析での逸脱は全くなかった。
収録刊行物
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- 奥羽大学歯学誌
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奥羽大学歯学誌 39巻 (4号), 231-239-, 2012-12
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050845762554411776
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- NII論文ID
- 120005494957
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- ISSN
- 09162313
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles