片手で保持して操作する道具の重量と作業強度(人間環境学)

書誌事項

タイトル別名
  • 片手で保持して操作する道具の重量と作業強度
  • カタテ デ ホジシテ ソウサスル ドウグ ノ ジュウリョウ ト サギョウ キョ
  • Comparison of work intensity with light and heavy tools which are operated with one hand (HUMAN ENVIRONMENT)

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抄録

実験室において測量用のポールを立木に見立て, 床から40cm, 120cm, 200cmのところにそれぞれ枝があるものと想定し, 被験者に, 鉈および鋸を用いて枝打ち模擬動作を行わせ, その際の呼気を分析し, 心拍数を測定した。片手で扱う道具として, 重い鉈を用いる方が軽い鋸の場合より, 酸素摂取量が有意に大きく, したがって作業強度の高いことが明らかとなった。また, 吸気量, 呼気二酸化炭素濃度, ならびに二酸化炭素呼出量においても有意差が存したが, 心拍数には有意差がなかった。また, 測定した11項目を変量とする, 鉈と鋸による作業を判別するための線形判別関数を求め, これを用いてもとの鉈, 鋸を用いる作業に関する各12,計24個のデータについて, 判別得点を求めた。正しく判別されたデータの割合は, 鉈, 鋸いずれについても83.3%で, おおむね正しく判別がなされた。この判別に比較的大きく寄与すると考えられる変量は, RQ, 酸素摂取量, 二酸化炭素呼出量, 吸気量で, これらはいずれも作業強度の差異を反映する測定項目であった。

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