モモのさし木繁殖に関する基礎的研究 I : 体内養分と発根との関係(農学部門)

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タイトル別名
  • モモのさし木繁殖に関する基礎的研究-1-体内養分と発根との関係
  • モモ ノ サシキ ハンショク ニ カンスル キソテキ ケンキュウ 1 タイナイ
  • Fundamental studies on propagation of Peach (Prunus persica Sieb. et Zucc.) by stem cuttings I : Relationship between endogenous nutrient contents in cuttings and the rooting (Agriculture)

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抄録

モモの優良台木育成に際し, 繁殖技術としてさし木繁殖が有用であると考え, さし木繁殖に関する基礎的資料を得るため, 栽培品種を供試して, さし木適期, さし穂貯蔵条件および休眠枝ざしにおける体内養分の変化について検討した。季節的発根能力は6月および12月から1月にかけて成績良好であり, 体内C/N率も同時期において高いことが認められた。休眠枝貯蔵中には貯蔵期間が長くなるに従い, 一般に炭水化物の減少がみられ, 特にでん粉の減少が顕著であった。冷蔵は砂貯蔵より炭水化物の減少に及ぼす影響が大きかった。窒素は貯蔵期間中, 大きな変化は認められなかった。休眠枝ざしの発根率は大久保, 白桃において65.0%, 58.8%であったが, 白鳳は発根に至らなかった。白鳳では置床後の萌芽率が高いのが注目された。置床期間中, 体内C/N率は置床前半でさし穂の基部側が高い傾向があったが, 品種間では白鳳のC/N率が最も少ないのが他2品種と比べて特異であった。

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