土壌のホウ素含量とその分布について(農芸化学)

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タイトル別名
  • 土壌のホウ素含量とその分布について
  • ドジョウ ノ ホウソ ガンリョウ ト ソノ ブンプ ニ ツイテ
  • Boron content and distribution in soils (Agricultural Chemistry)

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説明

土壌の全ホウ素は, 土壌を過酸化ナトリウムで融解したのち, ホウ素を2-エチル-1,3-ヘキサンジオールで抽出し, 抽出液にクルクミン・酢酸法を適用して定量した。この方法を京都府亀岡盆地の耕地土壌の全ホウ素定量に適用して, 亀岡盆地における全ホウ素含量とその分布を調査した。その結果土壌の全ホウ素含量は作土層(n=52)では84.8∿13.3,平均44.9ppmを第二層(n=22)では, 94.1∿13.2,平均43.5ppmを示し, 作土層と第二層に含量差はみられなかった。この全ホウ素含量の平均値は, 一般土壌に比べ若干高い傾向が認められた。亀岡盆地の耕地土壌の全ホウ素含量が高い傾向を示すのは, 本地域を形成する土壌母材が頁岩や砂岩を主とする古生層系岩石, 花崗岩, 湖底堆積物等のホウ素含量の比較的多いものに由来するためと考えられた。また盆地内での全ホウ素の地理的分布は, 地形・地質と密接に関係するのが認められた。

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