質的調査からみたライフスタイルと行動範囲 ─ 流山・美田自治会の事例 ─

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  • シツテキ チョウサ カラ ミタ ライフスタイル ト コウドウ ハンイ ナガレヤマ ミタ ジチカイ ノ ジレイ

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抄録

低炭素社会実現に向けた様々なプロジェクトを進めている流山市の中でも,特に活発な活動を続けているのが美田自治会である。美田地区に居住する住民10 名に対し,日頃の行動範囲に関する質的調査を行った。その結果,行動範囲から個々人のライフスタイルを垣間見ることができた。自宅を中心に1.5 ㎞圏内を中心に,“お気に入り”の場所を選考しながら生活に定着させていく。本稿は,こうしたライフスタイルを持つ個々人の集合体である美田自治会とはどのようなコミュニティであるのかを検証するための,基礎的研究成果を報告するものである。  今回の調査によって明らかにした知見は以下に集約できる。 (1)美田地区の住人の行動範囲は,自宅を中心にした半径1.5 ㎞圏内。その中の移動には,徒歩,自転車,車,ぐりーんバスが多用されている。 (2)商業施設やスポーツ施設の利用が活発で,レジャー施設の利用はやや少なめであるライフスタイルを持っている。 (3)曜日・気象・体感・都市計画・ライフステージの変化は,行動範囲を決定づける要因になりえる。

収録刊行物

  • 情報と社会

    情報と社会 (21), 291-296, 2011-03-11

    流山 : 江戸川大学

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